レアル・マドリーが過ごした失意のシーズン…なぜ起きたのか

今シーズン3位フィニッシュで終わったレアル・マドリード。優勝した宿敵バルセロナとは勝ち点が19離れるなど失意のシーズンを過ごした。

 

今シーズンのレアルは、チャンピオンズリーグ(CL)3連覇に導いたジネディーヌ・ジダン監督がシーズン前に退任。さらに、クラブ最多得点のFWクリスティアーノ・ロナウドユベントスに移籍した。

 

そうした中で、当時スペイン代表監督を務めていたフレン・ロペテギ氏を招聘。移籍市場ではロシアワールドカップで最優秀GKとなったベルギー代表ティボー・クルトワなどを獲得したが、攻撃陣ではリヨンでブレイクを果たしたマリアーノを買い戻すのみに留まった。

 

アトレティコとのスーパーカップでは、2-4で敗戦。不穏な空気が漂う中でシーズンがスタートした。ロペテギ元監督は、これまでの縦に速いサッカーではなく、イスコを軸としたポゼッションスタイルのサッカーにシフト。開幕こそ連勝飾ったが、中盤の一角を担ったルカ・モドリッチW杯の燃え尽き症候群で期待されていたパフォーマンスを出せず、トニ・クロースパスミスが増加した。前線では新エース候補として活躍期待されたガレス・ベイルがケガによる負傷でチームの力となれず、左ウイングのポジションを務めたマルコ・アセンシオはシーズンを過ごすにつれ失速。C・ロナウドが抜けた穴は大きく、496分間の無得点時間でクラブワーストを更新した。そうした中で迎えたバルセロナとのクラシコ1-5の敗戦。クラブは成績不振でロペテギ元監督を更迭した。

 

時期指揮官は、カスティージャの監督を務めていたサンティアゴ・ソラーリ前監督が暫定指揮官に就任。すると、4試合でレアル史上最高の成績を収めて正監督の座を掴み取った。ロペテギ体制で変わったことは、クルトワがリーグ戦に加えCLでも正GKとなったこと。さらに、これまでに出場機会の与えられなかったヴィニシウスやフェデリコ・バルベルデなどに出場機会を与える一方でマルセロやベイルなどのスター選手を躊躇なくベンチに置いたことだ。すると、ヴィニシウスが目覚ましい活躍を見せるなどチームもV字回復。一時は2位に浮上した。だが、浮上のきっかけを掴んだかにも思えたが失意の一週間を迎える。しかし、2月末から3月初めのリーグ戦、コパ・デル・レイ準決勝2ndレグで宿敵バルセロナとの連戦に連敗すると、続くCLラウンド162ndレグのアヤックス戦でも1-4と大敗。わずか1週間で全てのタイトルを実質的に失い、ソラーリ監督は解任されることとなった。

 

そして、ジダン監督が復任すると、復活が期待された。しかし、タイトルのかかっていないチームにおいて覇気を感じることができず53分け5敗。シーズンを連敗で終え最悪の一年は悪夢のまま終わった。

 

来夏に向けてすでに動き出している。ベイルやナバス、セバージョスといった実力者の売却が濃厚となっている。その一方で、ネイマール2世ことロドリゴ、若きセレソンミリトンを獲得。さらに、アザール、ヨビッチ、メンディの獲得が濃厚となっている。だが、一番の補強のポイントである中盤の選手の獲得が遅れている。ポグバやエリクセンの獲得に動いているが、交渉は難航している。過渡期が必要なレアルにとって、どのような刷新を行うのか注目が集まる。

マドリーが前人未踏の3連覇‼…アルアインは塩谷が一矢報いる

クラブワールドカップ決勝の欧州王者レアル・マドリーvs開催国王者のアルアインが、22日に行われ4-1レアルマドリーが勝利した。

 

▽試合は序盤からマドリーが支配していく。4分、M・ジョレンテがボックス左からボックス内に侵攻し、マイナスに折り返す。このクロスはニアサイドに走りこんできたベンゼマには、合わなかったが相手DFのクリアミスでポストをかすめる。

 

▽ボールを支配するマドリーが13分に一瞬の隙を突かれる。カルバハルのルーズボールをマルセロがGKクルトワにバックパス。このパスをエル・シャハトにインターセプトされるるとそのままボックス内に持ち運び、カバーに入ってきたDFを交わしてGKクルトワ11になり、そのままGKを交わす。無人のゴールにシュートもセルヒオ・ラモスが間一髪で防ぎ先制点を奪わせない。

 

 

▽マドリーが14分に試合を動かす。バスケスが敵陣深い位置の右サイドからボックス中央のベンゼマへパスを通す。ベンゼマがワントラップから、ボックス手前にいたモドリッチにボールを落とす。モドリッチが左足でカーブをかけたシュート放つとゴール左に吸い込まれて先制に成功する。

 

▽追加点を狙うマドリーは18分にも相手ゴールに襲い掛かる。ベンゼマが敵陣中央でボールをキープし、ボックス右のスペースにスルーパス。これに反応したカルバハルがクロスを送り、最後はボックス中央のバスケスがゴールを狙うもわずかに外れてしまう

 

▽再びマドリーが右サイドから仕掛ける。ボックス右手前のカルバハルが前のスペースに走りこんできたバスケスにパスを送る。バスケスがグラウンダーでボックス中央に折り返しベンゼマがフリーで狙うも大きく枠を外してしまう。

 

▽畳みかけるマドリーは39分、右CKのチャンスにクロースのアウトスイングのボールにボックス中央のベイルが合わせるもGKのファインセーブに遭い再びCKに。さらに、左CKをクロースがサインプレーでボックス手前中央から強烈なボレーシュートもまたしてもGKの好守に阻まれてしまう。

 

▽後半に入ってもマドリーがボールを支配して試合を進めていく。敵陣中央左のベンゼマがボックス左手前に走りこんできたモドリッチにパス。モドリッチが相手をワンタッチで相手を交わしてボックス左に侵攻し、クロスを上げる。このクロスが相手GKに触られるもこぼれ球にバスケスがヘディングで反応したがミートせず相手がブロック。最後はベイルがオーバヘッドで狙うがわずかに枠の上に。

 

▽追加点が欲しいマドリーは59分に後方からの縦パスにモドリッチがボックス中央でキープ。ボックス右のスペースにパスを通すと走りこんできたベンゼマが狙うが、またしてもGKのファインセーブでCKに。クロースの右CKはボックス中央のセルヒオ・ラモスには合わずクリアされる。このクリアボールに反応したM・ジョレンテがボックス中央手前からダイレクトシュート。これがゴールに突き刺さりリードを広げる。

 

▽その後も圧倒的に攻めるマドリーは80分、右CKのチャンスを得るとモドリッチのクロスにゴール前のセルヒオ・ラモスがヘディングシュートを決めて決定的な3点目を奪う。

 

アルアインも一矢報いる。86分に敵陣中央右サイドでカイオのFKをニアサイドの塩谷がヘディングで合わせて1点を返す。

 

1点を返されたマドリードは後半アディショナル、自陣からマルセロがクイックスタートで敵陣中央左サイドのスペースにフィードを送る。このパスに抜け出した途中出場のヴィニシウスが反応しドリブルでボックス内に侵攻シュートを放つ。このシュートが相手にあたりオウンゴールを誘い再びリードを広げ、試合は4-1で終了。マドリーが史上初の3連覇を達成した。

 

スター入りが近い選手

2018-19シーズンが始まって2ヶ月がたち、チャンピオンズリーグ(CL)が始まっておよそ2週間がたち、その間にも各国のリーグ戦が行われていた。

その中で、今シーズンブレイクしそうな若手を各国から数名ご紹介。(ムバッペなどすでにブレイクしている人はなし)

 


🇪🇸リーガエスパニョーラ

レアル・マドリード所属のスペイン代表MFダニ・セバージョス(22)

 


レアル・ベティス下部組織出身のセバージョスは、抜群のボールコントールとスペイン人らしいパスセンスを武器に2017年のU-21欧州選手権ではスペイン代表として準優勝に貢献。大会最優秀選手に選ばれる活躍を披露。その後、バルセロナレアル・マドリードが争奪戦を繰り広げ2017年にレアル・マドリード入り。加入初年度は、レアル・マドリードの前指揮官であるジネディーヌ・ジダン監督はブラジル代表カゼミーロやクロアチア代表ルカ・モドリッチ、ドイツ代表トニ・クロースの3人で中盤のトライアングルを作っていたため、公式戦14試合出場に留まった。しかし今シーズンは、モドリッチがワールドカップで決勝進出のためコンディション不良やフレン・ロペテギ新監督が就任したことをうけ、スタメンでプレーする機会が増加。スペイン代表の新指揮官ルイス・エリンケ監督はセバージョスを代表に呼び、UEFAネーションズカップクロアチア戦でフル出場を果たした。

 

 

 

🇬🇧プレミア

エバートン所属のブラジル代表FWリシャルリソン(21)

 


▽2015年にアメリカ・ミネイロでプロデビューを飾ると、その後フルミネンセワトフォードを経て今シーズンからクラブ最高額となる推定移籍金4000万ポンド(約58億円)エバートンに加入。変幻自在なドリブルの持ち味を存分に発揮し、開幕戦から2試合で3ゴールなど好調を見せていたが、第3節のボーンマス戦で、相手DFと口論になった際に頭突きを放ち退場していた。それでもブラジル代表のチッチ監督はリシャルリソンを代表に招集。セレソンデビュー戦となったエルサルバドルとの親善試合ではいきなり2ゴールの活躍。ネイマールをはじめとするタレント揃いのブラジルで割って入れるだけのポテンシャルは持っている。

 

 

 

🇮🇹セリエA

ユベントス所属のウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクール(21)

 


▽ベンタンクールは、ボカジュニアーズ下部組織出身で、2017年にトップチーム昇格。同年にプロデビューを果たすと、2017年にユベントス入り。プレースタイルの特徴としては長短のパスが非常にうまく"ネクスピルロ"との呼び声も高いパスセンスだ。また187cmと恵まれた体格のため対人に強くボール奪取能力は高いものがある。

今シーズンはボスニアヘルツェゴビナ代表のピャニッチやドイツ代表のサミ・ケディラの牙城を崩せていないが、CL制覇を夢見るユベントスはターンオーバ制を使う試合もいくつか出てくるだろう。そこでしっかりアピールしたい。

 

 

 

🇩🇪ブンデス 

レバークーゼン所属のドイツ人MFカイ・ハフェルツ(19)

 


レバークーゼンの下部組織出身のハフェルツは2016年10月のブレーメン戦でクラブ史上最年少となる17歳126日でトップチームデビュー。トップ下を主戦場とし“エジル2世”とも呼ばれるドイツ期待の新星は、昨シーズンはリーグ戦30試合に出場し3ゴール9アシストをマーク。今年4月のフランクフルト戦で、18歳307日でブンデスリーガ50試合に出場を達成し、ライプツィヒのドイツ代表FWティモ・ヴェルナーが持っていた18歳351日という記録を更新した。またバルセロナをはじめとした多くのビッククラブが関心を寄せている。

 

 

 

 


🇫🇷フランス

ニース所属のu-21フランス代表アラン=サン・マクシン(21)

 


▽サンティエンヌ下部組織出身のサン・マクシンは2013年にプロデビューを飾るも、出場機会に恵まれず、2015年にモナコ移籍。しかし、ハノーファーに即座にレンタルに出されて経験を積むことに。ハノーファーから復帰をするも2016年にバスティアにレンタル移籍。結局モナコでの出場は1試合に留まり2017年にニース入り。10代前半からヨーロッパの多くのビッグクラブの関心を集めてきた天才肌のアタッカーはニースで才能が一気に開花すると昨季はリーグアン30試合で3ゴール7アシストと躍進。今期もここまで8試合て2ゴール1アシストを記録している。

フランス代表ではサン=マクシンが務めるポジションは、アトレティコマドリーのトマ・レマルやPSGのキリアン・ムバッペがいる。しかし、ニースで結果を出し続ければカタールワールドカップも夢ではない。

 

 

 

🇳🇱オランダ

アヤックス所属のオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨング(21)

 


バルセロナ移籍が有力視される中、レアル・マドリードバイエルンマンチェスターユナイテッドマンチェスターシティ、パリ・サンジェルマンなどビッグクラブがこぞって狙うオランダの逸材。抜群のパス精度を誇り昨シーズンは後半戦こそ怪我で棒に振ったもののの22試合で8アシストを記録。

今冬の移籍市場を賑わす1人だろう。

 

 

 

◆まとめ

 


▽ブラジルは今夏にボルドーからバルセロナに移籍したマルコムやレアル・マドリードの神童ヴィニシウス、また国内だブレイクしているルーカス・パケダやルニンなどタレント揃いでやはりサッカー王国である。

また、フランスはライプツィヒのオギュスタンやディアカビなどの若手が豊富でカタール大会も楽しみである。

ワールドカップ

ロシアワールドカップが開幕して1週間が経ち、世界が熱狂に満ちている。

グループAでは開催国ロシアが開幕戦でアジア代表のサウジアラビアを5-0で一蹴。今季覚醒したサラー擁するエジプトも2-0で勝利し、出場国の中FIFAランキングが1番低いロシアが1番乗りでベスト16入りを決めグループ最終節で決めた。

同グループではスアレスカバーニなどの強力2トップを軸に、モロッコを1-0、サウジアラビアを1-0で下し、2連勝でグループステージ突破を決めた。

グループ最終節で開催国ロシアとウルグアイが首位通過をかけて戦う。

 


グループBでは、ポルトガル、スペインが勝ち点4で並んでいる。

続く勝ち点3でイラン、勝ち点0でモロッコという順位になっている。

最終節でポルトガルはイランと対戦するが、イランが下克上を起こせばポルトガルがグループ敗退になる可能性も出てくる。

そんな中で注目するのがここまで4得点を決め得点王争いで1位のクリスティアーノ・ロナウドである。スペイン戦では先制となるPKをはじめとするハットトリック。続くモロッコ戦でも相手DFのマークをうまく振り切り決勝弾を決めるなど波に乗っている。

イラン戦でもゴールを決めてベスト16入りを決めたいところだろう。

続くスペインも引き分け以上でベスト16入りが決まるが、万が一にも負けた場合、グループステージ敗退の可能性も出てくる。

そんな中鍵も握るのが攻撃の要である背番号19のジエゴ・コスタである。ここまで2位タイとなる3ゴールを決めている。

強さを兼ね備えておりウイングを務める、イスコとシルバとの関係も良好であり、ティキタカと言われるスペインサッカーが炸裂すれば勝てる相手だろうが、ここまで強豪国が苦戦を強いられているため、油断はならない。

いずれにせよポルトガルもスペインも両エースの活躍が決勝トーナメント進出の鍵を握るのは間違いない。2強2弱と言われたグループBを無事突破できるのか注目が集まる

進化が問われる風間スタイル

風間スタイルでプレーオフを勝ち上がりJ1昇格を勝ち取った名古屋グランパス

シーズン前には、14億円でコリンチャンスから獲得した元ブラジル代表のFWジョーやレバンテからオーストラリア代表のGKランゲラックなどの大型補強を行い注目を集めた。

そして迎えた開幕戦のG大阪

先制されながなもジョーの1ゴール1アシストの活躍などで3-2で逆転勝ちを収め、続くジュビロ磐田戦でもガブリエルシャビエルのゴールで1-0で勝ち開幕2連勝で幕を開けた、グランパス

しかし3月11日の湘南戦以降勝ち点を積み重ね流ことができず泥沼の7連敗。

2勝1分け7敗。勝ち点は17位のG大阪と同じものの得失点差−11で最下位に沈んでいる。

要因としては上げられる理由はジョーの不発。

17年シーズンのブラジル全国選手権得点王をあげる活躍をみせ、鳴り物入りで加入し、開幕戦でゴールを挙げるも不発が続き10試合で3得点(うち1PK)と存在感を発揮できておらず、前節はスタメンするなど不調が続く。

そしてもう一つが攻撃の要10番ガブリエルシャビエルの不調。ここまでチームトップとなる4ゴールを決めているシャビエルだが、怪我で欠場した札幌戦、仙台戦、鹿島線ではチームは2ゴールしか奪えておらず、復帰した神戸戦でも、コンディション不良のせいか大きなチャンスは作れなかった。

 


そんな中、味の素スタジアムで迎えるFC東京との1戦。

前節、無敗の広島を破り、勢いに乗るFC東京

これまでの成績では13勝9分14敗と五分五分の成績である。

ジョーやシャビエルがグランパス上昇の鍵になるのは間違いない。

ガンバ戦で見せた2人のホットラインが再び爆発するのか、それとも不発に終わり8連敗になってしまうのか注目が集まる。

 

活躍が望まれる異色の男

2017年12月の寒空の下、日産フィールド小机に足を運んだサポーターの方々に、「2018年シーズン期待する選手は誰ですか?」と質問したところ10人中6人が背番号26番のイッペイシノズカと答えた。

 

イッペイシノズカは千葉県出身でありながらロシア国籍である。16歳の時に起きた東日本大震災後にロシアに一時避難をしいられる。ビザの関係もあり、余儀なくされロシアでの生活がスタートすることになる。

 

ロシアでは、アカデミア・チェルターノバ・モスクワの入団テストに合格した。

中学時代から、身長が10cmも伸びたこともあり、スピードがあがり、ドリブルを武器に活躍し、ロシアの強豪スカウト陣から目に留まり17歳の時に、ロシアの名門スパルタク・モスクワと3年契約する。

 

契約後は、ユースチームに所属し、ロシアクラブユース全国大会で大会ベストMFに選ばれた。その活躍が認められU-18のロシア代表に選出された。

 

2013年シーズン後半戦にリザーブチームに召集され、FCクラスノダール戦に初出場。

2013-14シーズンにはトップチームに昇格し、アバンギャルド戦で後半29分から登場し、プロデビューを飾る。そのあとはチャンスがなく、リザーブチームで経験を積む。

2016-17年シーズンの前半戦はリザーブチームのスタメンとして出場していたが、後半戦に入ると、徐々に出場機会を失い、スパルタク.モスクワを5月に退団。

 

2017年8月に横浜F・マリノスに加入。9月23日のヴァンフォーレ甲府戦で後半27分から出場し、Jデビューを飾ると、その試合でいきなりゴールを挙げる活躍(試合は3-2で敗れる)。

しかしそのあとはなかなか出場機会がなく(6試合で166分)サポーターからは、『彼が生きる使い方をしていない』と不満の声がこぼれた。

 

今シーズンは新監督のアンジェ・ポステコグルーのもと、齋藤学や、マルティノスが抜けた両翼のスタメン争いでは遠藤渓太、新加入のユンイルロクがファーストチョイスであり、熾烈なスタメン争いに勝つ必要がある。

 

今期苦しむ松本山雅

反町康治体制7年目の今期は苦しい戦いが続いてる。ここ近年では、J2リーグで好成績を収めているが今期は違う。

シーズン前にアルビレックス新潟からGKの守田達弥愛媛FCからDF浦田延尚、MF藤田息吹名古屋グランパスからFW永井龍を獲得。

また、かつて、山雅で活躍した選手、大宮アルディージャからMF岩上祐三横浜F・マリノスからMF前田直輝を補強。その他、期限付き移籍し、ブレイクを果たした前田大然が復帰するなど充実な補強を行いJ2屈指の戦力になった。

しかし6節終了時点で、0勝4分け2敗とJ2リーグで唯一勝ち星がない。

なにより昨シーズンよりも失点が多い。

クリーンシートを達成したのは開幕戦の横浜FC戦のみ。この試合も新守護神の守田がファインセーブを連発し、何とか引き分けに持ち込んだという印象であった。

そこから5試合連続で失点中するなどDF陣が脆さを露呈している。

第6節のレノファ山口戦でも2点先行しながらも後半アディショナルタイムに2失点をきし、引き分けに持ち込まれるなど試合運びの悪さも晒している。

今後、J1昇格自動ラインとなる勝ち点80点台に積み上げるには、守備陣の安定と試合運びの向上が求められることは間違いない。